ちいさな ふるい じどうしゃ 【図書便り11月版】 2010-11-02 13:30 UP!

マリー・ホール・エッツ作・絵
田辺五十鈴訳
冨山房
マリー・ホール・エッツ作・絵
田辺五十鈴訳
冨山房

したくないことは絶対しないきかんぼうの「ちいさなふるいじどうしゃ」のおはなし。

 運転手さんが丘の上で「まってておくれよ、きみにみずを もらってくるからね。」とはなれたすきに、ちいさなふるいじどうしゃは「いやだ、じっとしてるのなんか いやだ!」とひとりで駆けおり始めます。途中出会ったカエルやアヒルや牛を次々はねとばしながら行くじどうしゃは、大きな黒い機関車が「とまれ、とまれ!」と汽笛を鳴らすのもきかず「いやだ、そんなことは おことわりだ」とつっこんでいきます・・・

 特にちいさい男の子たちの興味をそそってやまない絵本です。このようなおそろしい絵本体験は是非お父さん、お母さんの温かいひざの上でさせてあげてください。

だいくとおにろく 【図書便り11月版】 2010-11-02 13:27 UP!

松居直再話
赤羽末吉画
福音館書店
松居直再話
赤羽末吉画
福音館書店

 昔大きな川がありました。あんまり流れが速くて、何度橋をかけてもたちまち流されてしまいます。村の人たちは困り果てて名高い大工に橋をかけることを頼みます。ひきうけてはみたものの大工が川のほとりで考え込んでいると、流れの中からぶっくり鬼が現れて「おまえのめだま よこしたら おまえにかわって はしをかけてやってもええぞ」といいます。

 鬼とか魔物の「名前をあてる」というのは昔話のなかによくあるテーマです。この絵本に登場する鬼は特に一見に価する堂々とした鬼で、是非一度親子で楽しんでください。

けんたうさぎ 【図書便り11月版】 2010-11-02 13:24 UP!

中川李枝子作
山脇百合子絵
のら書店
中川李枝子作
山脇百合子絵
のら書店

子どもと親のちょっとした日常のひとこまをきりとった楽しい心暖まるお話が六つ入っています。絵本からおはなしの本に移る、年中の終り頃から年長にかけての子どもにふさわしいお話の本です。

他に、同じ作者による初めて集団生活をする幼児のてんやわんやの日々を描いた「三つ子のこぶた」、四季の移り変わりをたっぷり体感しながら自然の中で育つ子どもの生活を描いた「こぎつねコンチ」があります。こぶた、こうさぎ、こぎつねの特性もそなえた幼児の様子も愛らしく、こども達にもことのほか親しめるようです。