おかあさん だいすき
マージョリー・フラック文/絵
光吉夏弥訳
岩波書店
お母さんの誕生日に何かプレゼントをしたいと思った小さい男の子のダニーは、あげるものを探しにでかけます。途中出あっためんどりは、うみたての卵をひとつあげましょう、と言ってくれますが、たまごなら家にあります。次に出あったがちょうは、枕にするための羽を、山羊はチーズにする乳をあげましょう・・と言ってくれるのですがどれも家にあるものばかり、最後に牝牛が森のクマさんに聞いてみたら、と提案してくれます。そこでダニーはたった一人でクマさんに会いにいきます。クマさんが教えてくれたのは・・。
首にぎゅっと抱きついて頬ずりすることを「くまだっこ」というのだそうですが、これはその「くまだっこ」のお話です。お母さんなら誰でもいちばん嬉しい贈りものにちがいありませんね。2、3才から年中さんに向くお話です。
この本には後半に「おかあさんのあんでくれたぼうし」というお話が入っています。大好きなお母さんが編んでくれた素的な帽子をかぶった男の子は、会う人ごとに自分の帽子と取り替えようと言われます。しまいには王様に金の冠と取り替えようと言われますが、とうとう取り替えませんでした、という有名なお話です。こちらは対象年齢が小学校低学年ぐらいなので、小さい人には前半だけ読んであげてるといいと思います。
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